債務整理 千葉 感染列島 | 思いて学ばざる日々

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感染列島
かつてエボラ出血熱が流行したとき、それは遠い国の出来事であった。しかし、O-157、SARSと続いた日本での新種ウイルスの猛威は、明日やってくるかもしれないわが身への災厄に思いをめぐらせるには充分な出来事であった。
大切な人が、突如として壮絶な死を迎えることの恐怖と悲しみ。
今まで信じ、築き上げてきた当たり前の秩序の崩壊。
『日本沈没』『252 生存者あり』も、シチュエーションこそ違いはすれ、同様のテーマを扱っている。しかし、目に見えない得体の知れぬものに対しての、爪先から這い上がる痛みにも似た烈しい恐怖は、この作品の比ではないといえるのではないか。

エボラ当時の洋画『アウトブレイク』は、どちらかというとウイルスと科学者の戦いという感じで描かれていた気がする。当映画の予告を見た時点では、‘悲しみを通して描く命の大切さ’のような、総合的なヒューマニズムに重点を置いた作品なのかと思っていた。
しかし、群像劇という形を借り、いくつもの‘関わり合い’を描き出したこの映画は、パニックものに評価されがちな一辺倒なストーリー展開を払拭している。得体の知れないウイルスに対峙する医療関係者の苛立ち、煩悶、無力感。原因視された業者への謂れなき非難、他人には与り知れない重圧。繋いでいた手は引き離され、汚染の恐怖にもがく人々。ウイルスのルーツをレースにする研究者、はるか異国で懸命に奉仕する一医師。非常事態に強められ、あるいは緩められてゆく人間関係の溝あるいは絆・・・各々の足跡を辿った先には、また、いくつものドラマが待ちうけ、新しい‘生’が広がっている。

親しみがあり、若手俳優でも演技に安定感のある妻夫木さんが主役ということで、安心してストーリーに没頭できた。壇、佐藤、藤さんのベテラン陣の他にも、リハウス・『ほんまもん』の実力派女優池脇さん、素朴な演技で好感の持てる爆笑の田中さん、『青い鳥』で才能立証済みの太賀さん、目新しいところではカンニング竹山さん、ソフトバンクCMでおなじみのダンテさんなど、多彩な顔ぶれだ。

まず観てみて、キャラクターの広がりに感心した。前述の通り、今までのパニックものというのは、崩壊とヒューマニズムに焦点を絞りきって、登場人物に背景を持たせる代わりに、それに依存し真正面から見せてくるという印象である。だが、この作品は、それぞれに個性的なキャラクター、背景、ドラマが用意されていて、中だるみせず、最後まで飽きさせない展開となっている。
安藤医師の配役に、存在感のある佐藤浩市さんを据えたのは正解だと思う。観客の先入観でも劇中の立場でも、主軸を務めていいはずの彼がスクリーンから突如退場することで、得体の知れない病への衝撃度が増している。
(個人的に、病気による出血がとても怖いというトラウマ持ちなので、最初の感染者・真鍋と安藤医師の壮絶な死には震えが止まらなかった・・・)
パニックものでは荒削りになりがちなラブストーリーも、この作品ではかなり精巧に構成されている。心優しい松岡と、不器用な栄子。この主人公二人の心の通わせ方は、とても自然で好感が持てる。特に栄子の人物像は、パニック系ヒロインにしては仔細に設定されていると感じた。
それから、藤竜也さんが演られるにはユニークなキャラクターの仁志教授が、かなり厚みがある人物でいい。
ちょっと気になってしまったのが、銀座を筆頭に街並みを再現しシーンの縮尺。ここ最近その手の映像を見慣れてしまっているせいか、ややミニチュア的な違和感があったかもしれない。

劇中のウイルスは、ブレイム(=神の責め苦)と名づけられた。鳥や人は当然生き物であるが、無論ウイルスも生き物である。歴史とは、同種も含め、生き物どうしの闘いだ。どちらの種が勝ち、どちらの種が絶えるかは、まさに、神のみぞ知るところなのかもしれない。それでも人間というのは、あらゆる手を尽くしてでも、自分以外の命まで救おうとする動物なのだが。
“明日地球が滅びるとも、きみはりんごの木を植える”
テーマを集約した栄子の台詞が、いくたびも胸に去来する。無力感に苛まれたとき、思い出すに値する言葉がまたひとつ増えた。


(・・・・・あれ、こんなフレーズだったか?)
 
うたの | 映画、書籍等 | 05:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
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