債務整理 千葉 シュアリー・サムデイ | 思いて学ばざる日々

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シュアリー・サムデイ

この作品は、観る者の人生において圧倒的な既視感を持たせるが、その語り口はありきたりではない。むろん脚本の力もあろうが、小栗監督というのは感覚が鋭く、かつ、それを正確に記憶し続けアウトプットする才能に長けているようだ。

たいがいの青春映画は、あの頃のちょっとした甘い気持ちを、等身大の主人公とシンクロして共感するか、あるいは、破天荒なキャラクターたちの馬鹿騒ぎを、いわゆる青春の一ページとして、温かい気持ちで傍観する、といった風だと思う。
だが、この作品は違う。破天荒な行動に及んだ等身大の主人公たちが見せてくれるのは、高校時代の向こうみずなエモーションだけではなく、まだ恋も知らぬ小学生時代の青い感受性、学校生活から社会という海に漕ぎ出し、人生に意義を模索せんともがくあの一連の焦りと挫折、がむしゃらなど、本当に多種多彩だ。
しかも、恋も友情もない交ぜになっているのではない。心の底で覚えているそれぞれの感覚を、ひとつひとつ並べて、丁寧かつガツンと思い出させてくれるのだからたまらない。
ストーリーの概略だけを追っていけば、ありふれた青春ドタバタムービーであるが、ガシャンとひっくり返したおもちゃ箱の要素、世界の一つ一つを、無駄遣いせず、丁寧につなげているのも好印象。
音楽に関しても、それぞれの場面での挿入曲はかなり印象的で、ここにもウエイトが置かれているのがよく分かった。流行りの、劇中歌という形態も取っている。

私の好きなのが、主人公・巧の小学生時代のエピソード。小西真奈美扮する美沙とのシーンは、どれも、小学生の純粋な気持ち、そして、小さな絶望と諦観を抱える女性の哀しみを、どーんと胸の奥に焼き付ける。特に‘お母さんに会いに行く→違うと解ってた→淡い恋心’など巧みに演出されていると思うし、そんな青い感覚にスクリーンでお目にかかれることはめったにない。しかも、ハイティーンの青春映画の中でである。
もちろん、巧×美沙の絡みであれば、ラストの空港シーンも好きだ。真実の愛を胸に抱く美沙と、若い巧の温度差が良い。
青春にもフィクションにも挫折はつきものであるが、亀頭たちに追いかけられボコボコにされるシーンも、他の青春ものに比べると尺が長くて悲惨だ。ぼろぼろに傷つくシーンを完膚なきまでに描こうとする試みは面白い。
あとは全体的にであるが、主人公たちのじゃれあいが落ち着いて会話になってゆくという、あのよくあるが再現の難しい一連のパターンを、根気良く何度も見せてくれているのも特徴。

演技派俳優の小栗監督のことだから、集めたキャストは皆上手い役者さんばかりで、とにかく安心して見られた。脚本のせいもあろうが、主人公5人のキャラクターも自明がはっきりしていて感情移入しやすい。
主人公・巧を演じた小出恵介はもちろん文句なく素晴らしかったが、特筆すべきは勝地涼だろうか。『少年メリケンサック』では天然のアマチュアミュージシャンで笑わせたが、今度は完璧なバカ系三枚目を熱演している。散々ふざけまくって、肝心なときに周囲をイラッとさせつつ、激しく傷ついたりするキャラクターで、亀頭に散々な目に遭わされた後、仲間一人一人を責めるシーンは、それでいて激しく自分だけを責めているという心情がにじみ出ていて良かった。
あとは、雄喜の父親役・モト冬樹が、子供と楽しそうに戯れるお父さんを好演。逆に竹中直人は、ありがちな三枚目キャラを封印して、元刑事の渋い父親を、重厚感たっぷりに熱演しているのがいい。
監督が今をときめく俳優ならではの、カメオ的友情出演がとても豪華である。大竹しのぶ、上戸彩、岡村隆史、妻夫木聡など、そうそうたるメンバーであるところも見所だ。(監督自身も出演している)
ちなみに、個人的ファンである津田寛治さんも、ワンシーンに出演していて嬉しい。

青春映画のこういう描き方があまり好きではない人もいると思う。けれど、非現実の中に超現実の感覚を鋭く差し込んでくるという手法が好きな私は大満足。初監督だけあってやや荒削りな演出もあったが、そのセンスに関しては納得できた。
『キサラギ』『TAJYOMARU』などから、俳優としてはかなり注目していた小栗旬。天は二物を与えずというが、けっこう何物も与えることがあるんだなぁ、と思う次第である。役者同様、監督としても今後の活躍を期待したい。
うたの | 映画、書籍等 | 02:45 | comments(0) | - |
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