債務整理 千葉 必死剣 鳥刺し | 思いて学ばざる日々

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必死剣 鳥刺し

愛する妻を失った兼見は、絶望を隠し、武士としてあるべき死に場所を探していた。それがたまたま妻妾・連子に向かっただけである、という始まりである。『武士の一分』で語られるとおり、武士は死ぬことと見つけたり、である。←うろ覚え
死ぬための意義を見つけ、実行することで終わったかに見えた彼の苦しみは、藩主の寛大な処置で潰えた。そして、城内では何も変わらない日々が続いている。台頭する相手が変わっただけだ。
(このあたり、企業を始めとした組織の悪癖を感じて、いかにも教訓的である)
伺候するという大役と武士としての忠誠心、個人的な意見とリーダーシップをとるべき人。里尾という存在に気づき、やっと生きる希望を見出せそうだったというのに、その狭間で兼見は武士として避けようのない道を進まざるを得なくなる。
寡黙な兼見が、淡々と絶望的な運命に引き寄せられてゆくところが哀しい。

原作が藤沢周平だけあって、まさに時代小説、という感じの醍醐味を満喫できる。映画館も、やはりそんな世界をこよなく愛するアダルトが目立った。
どちらかというと、時代ものであればフィクションよりノンフィクションを基にした作品が好きである私である。愛好家の方より、奇をてらったものが観たいと思ってしまうような不届き者だ。
ただこの作品は、他の藤沢原作の映画より断然好きである。
死に場所を探して彷徨う寡黙で実直な武士、というのがツボなのだ。その役を、豊川悦司さんが演っているのもいい。

観ていてとにかく目を奪われたのが、古式ゆかしい作法である。女性の障子の開け方、三つ指の突き方に始まり、藩士の襖の開け閉め等、当代はは当たり前であった作法がとても美しく感じた。
あと、兼見目線が中心の武士の世界を語ると同時に、里尾の切ない恋心を上手に見せていく手法にも好感が持てた。そんな乙女な気持ちとは無縁な私でも、つい、キュンときてしまうような、堪え忍ぶ巧みなエピソードが満載である。
それから、台詞のないシーンをとても大切にしていると感じた。冒頭の能シーン、ラストの殺陣シーンなど、台詞もなく長尺であることがとても有意義に感じられる。
特に殺陣シーンは、鳥刺しにつながる一連の心情推移で、一歩一歩、じりじりと退路を絶たれる閉塞感を醸し出すのには本当に効果的だ。がら空きの背後を斬りつけられたり、いかに剣豪といえども、大人数を相手にするのは困難であるというリアルさもいい。
冷静な兼見が問われて「・・・、 鳥刺しですか、・・・」と思わず溜めてしまうのも納得できる必死の技が、本当に恐ろしい。哀しいが、懲悪的で後味の良い時代劇の中で、観る者を、一瞬冷水を浴びせかけられるような衝撃に陥れる。

時代劇なのに、いかにもというキャスティングを外して、ごく地味にしているところも心憎い。
噂話を囁く部下たちも、サラリーマン然とした雰囲気の3人を起用していた(ちょっとほほえましい)。
個人的に印象に残ったのが、『のんちゃんのり弁』であの地味すぎる幼馴染みを好演した村上淳さん。周囲を振り回す殿役を、巧みに演じていてナイスキャスト。 兼見が初ご挨拶をしに行ったときのあの居住まいが、大人子供していて最高にいい。
それから、俳優として常に演技が楽しみな吉川晃司さんが、ご別家様こと帯屋隼人正を演っている。殿に比べて民思いで人望もあるご意見番を、迫力たっぷりで好演。ラストの殺陣も切れがあってなかなか良い。正式な太刀振る舞いを会得した者同士、一対一の醍醐味を存分に味あわせてくれる。
あと、常務クラスの役では定番である矢島健一さんも、家老役で出ている。

ごく私見だが、王道ながらも折角異色の作品なので、民部役は岸部さんより善人色の強い俳優さんがやったらもっと楽しかったかなぁ、とかわがままを言ってみる次第である。

うたの | 映画、書籍等 | 04:18 | comments(0) | - |
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